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教員紹介

中崎 温子 教授

出身校 立命館大学文学部、マックォリー大学大学院
最終学位 文学修士
専門分野 日・英語対照研究・授受表現
研究テーマ 異文化コミュニケーションと日本語教育
主な担当科目 日本語(留学生)、日本語教育法、日本語学

教員だより

多文化共生は誰のためのものか

 サンとっておき.jpg日本の言語政策史の記録に「方言札」があります。明治以降の標準語政策の下で、学校内で方言を使用した生徒に対し、罰として首に掛けさせたといいます。また、帰国子女の走りの60年代の教育施策が、日本への同化を目的とする「外国はがし」であったことは記憶にそう遠くありません。このように、異質を極力排除してきた同質志向社会が、国際化の波にさらされ、あるいは、労働人口の必要性から、外国人(就労者、留学生)積極受け入れを推進しようとしているのが今日の姿です。環境が整備されないまま「共生」を強いられるのは、外国人のみならず、受け入れ側にも不幸をもたらします。その実態も各地で報告されています。しかし、一方で、私たちマジョリティ(受け入れ)側が、「異質」を受け入れることによって、共同構成員としての許容力を広げながら同質性を突き破り、自らの豊饒化や新しい価値基準の創出につなげていける機会となるならば、即ち、閉鎖社会といわれる日本において真の国際化の地場を築けるのであれば、新しい時代への替え難い貴重な経験ともなりえます。問題はそう単純ではありませんが、共生社会の地域ネットワーク作りの中で、「誰のための共生か」、そのことの意味を考える必要性に迫られていることは間違いないと言えます。

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